僕は速弾きが大好きです。
何のことかと言うとエレキギターの話。
エレキギターによる速弾きは「ピロピロ」という擬音語でバカにされることも多いんだよね。
いやいや、ギターは速弾き出来る人が最強でしょう!!
ちょっと熱く語ってみるよ。
速弾きは技術
まず単純に速弾きって「技術」なんです。生まれながらに速弾きできる人なんていません。
練習したからこそできる技術なのです。
基本的にはオルタネイトピッキングが速い人を、速弾きができる人ととらえるのが分かりやすいですね。大体オルタネイトが上手くて速い人は、レガートやスウィープやタッピングなんかも上手い人が多い。技術を磨くのが好きなんでしょう。
そういう練習って「地味な苦行」なんだよね・・・
それを乗り越えた人が速弾きできる人なので、努力家の証なのですよ。
速弾きが批判される理由
これね、分かるんです。
速弾きを無駄に主張するプレイヤーがいることも事実ですから!
その曲調にその速すぎるソロはいらんやろというようなこともよくあるからね。最初から最後まで速弾きで、単調にスケールの昇り降りをしたようなソロは「スケールの練習してるの?」「聞かせどころはどこ?」って思うし。
そういうのが「ピロピロ」と揶揄されるんだよね。
1分間に何回弾けたかを競うBPM争いは曲芸もしくは競技だと思って下さい。そこまで弾けるようになる努力はすごいことなんだけどさ。
バンドのときの思い出
昔バンドをやっていて曲を合わせる練習のときに、ソロをアドリブで弾いたんだよね。多少の速弾きを交えてね。そのときボーカルに言われたのが、
「うるさい。」
え~!!その一言で片づける!?曲調も考えてスケールもトーンもこだわってるのに!
そのボーカルいわく速弾きがダメらしい。速くない部分は良いらしい。
納得がいかなかったので同じフレーズをピアノで弾いてみたところ、ボーカルは「いいね~!」と即答。
なるほどね。エレキギターはダメでピアノはOK!おそらくバイオリンでもOKなんだろう。エレキギターの歪んだ音がダメなわけね。
でもこちらとしてはその歪みも曲に合わせてこだわって作った音なのでね。あなたの好みではないんだろうけどさ。
僕はバンドにおける楽器はボーカルを引き立てるべきだと思ってるし、絶対に速弾きが必要な部分でもないから極力速弾きのないフレーズに変えましたけどね。今でも覚えてるプチ事件ですよ。
遅弾きしかできないよりも速弾きでしょ!
速く弾ける人は遅く弾ける。遅くしか弾けない人は速く弾けない。
それなら速弾きを練習した方がいいに決まってる!遅弾きしかできない言い訳としてピロピロ批判をするな!!
これが言いたかっただけです。
※遅弾き(おそびき)って私が勝手に作った造語ですが、速く弾けないという意味です。
ギターは楽器である以上、聞いている人を感動させられるかが大事。何よりも自分が気持ちいいことが重要なんです。だから、速く弾くこと、遅く弾くことって全く大事じゃないのよ。
ただ安易な速弾き批判で速弾きの努力から目を背けるギタリストには同意できないわけ。練習しろよ!って思っちゃう。
速弾きできない(しない)プレイヤーにも素晴らしいギタリストはたくさんいるけどね。全然そこを目指してもいいんだけど、練習は大事だよ。
そしてアマチュアだろうとライブのときはミストーンばかりを気にしないこと。ここは強く弾いて聞かせようとか、ここのチョーキングは思いっきり溜めて泣かせてやろうとか、聞きどころを作ることが大事だしそれがライブを楽しむ醍醐味だと思う。
ライブでは開き直りも大事だからね。練習の成果を試す場ではあるけど、見せつける場ではない。
アンディ・ティモンズとかジョー・サトリアーニとかは、速く弾けるのにフレーズを大事にしている大好きなギタリスト。是非、聞いてみて欲しいな。
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